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2014/07/09

「流通価格の不思議」(あぶらむ通信メルマガ版)

柴原さんから

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□ 木曽は山の中新聞 第192号 【2014年6月19日(木)】
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[ 1 ]「流通価格の不思議」(あぶらむ通信メルマガ版)

あぶらむ通信メルマガ版 2014年6月号をお届けします。
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○○飛騨便り○○

5月24日(土)、今年も稲の苗を大地にあずけることができました。春の訪れ
を待って田起こし、肥料まき、代かきと田植えの準備をし、24日の田植えには
10名余の特別応援団を迎え、にぎやかな田植えとなりました。

今日では重労働の田植えも機械化され、人の手で植えるということは少なくなった
のですが、せっかく遠方より田植え体験に来てくれた皆さんにキカイが配慮したのか、苗一本植えや欠植が多く、苗箱15枚分を手植えするという結果になりました。
はじめて入った田んぼの感触はいかがでしたか? 3時間余の手植え作業
きつかったことと思います。

本当にご苦労様でした。でも田植えの光景は男性よりも女性のほうが絵になります。50才を過ぎた卒業生の“早乙女さん”たち、とっても素敵でしたヨ。しっかり
田植えの絵になっていました。次は9月末、一緒に稲刈りいたしましょう!

◎流通価格の不思議
3月中旬、あぶらむの里全体にまだ雪が残る中にスタートした「ものづくり作業棟」建設、一ヶ月近くの工務店の作業が終り、あぶらむに引き渡されました。私のやることは開口部のドアづくりと外壁はり、床はり、内壁はり、そして周辺の環境整備です。

建築にあたり、なるべくあぶらむの里の材料を用いるようにと大工さんと話し合ったのですが、その方がかえってコスト高になるということで、あきらめてただ象徴的に外壁の板カベ材だけは、あぶらむの里材を用いることにしました。2月の厳冬期、直径70cm超の杉の立木を3本切り倒し製材所へ運びこみました。材積数は
12m3、これだけでも大変な作業でした。

板壁材は長さ2m(1間1.8mとして用いる)板巾18cm、板10枚で1坪分のカベが仕上ることとなるのです。カベ板60坪分600枚ほどを厚さ15mmに
引いてもらい、残りの材はタル木用、間柱用にと引いてもらった。製材賃は
1m3 13,500円です。12m3分ともなれば製材賃だけで16万円余となるのです。それをカベ板分とタル木、間柱分と分けると、カベ板1坪分の製材賃が
1,650円ほどになりました。

ところが近くのホームセンターへ行くと板厚は12mmとやや薄目のものの、何と
国産材のカベ板材が1坪分1,980円で売られていたのです。それも乾燥済みの
抜けブシのない美しい板カベ材なのです。50年~70年余の時間をかけて育てて
きた杉、そして切り出しと運搬にかかる費用等、全てで何と坪当りわずか330円
なのです。これには私も唖然としてしまいました。大工さんが言った「自分の山の
木を使うとかえって高くつくよ」といった理由がよくわかりました。ホームセンターでなぜこのような価格で売られているのか私にはわかりません。

しかし、これが現実ですから誰一人として自分の山から木を切り出して家を
建てる人はいなくなったのです。山の木もその適期を得て木を切らなければ
荒れていきます。40~50年育てた杉の立木での売買価格は20年ほど前は
1,800円ほど、現在では千円を割っています。杉の苗木が1本180円する
というのにこの価格です。これでは誰も木を育てる人はいません。

BIGINの“島人ぬ宝”の歌詞ではないが「どうすりゃいいのかわからない~♪」です。
第一次産業が衰退し、山が荒れ放題となれば私たちの生活環境はどうなるのでしょうか。このあぶらむの里を拠点として都市部に生活される皆さんと共にこれからの
私たちの生活環境について考えあっていきたく思っています。
新緑の美しい季節となりました。どうぞお出かけ下さい。お待ちしています。

2014年6月 あぶらむの会代表 大郷 博

《柴原薫》ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
立教大学の牧師されていて、42歳の時に本来の人間的生活を求め、
高山市に移住した大郷先生から、興味深いメルマガ頂きました。

何故、自分自身の裏山から搬出した木材が市場価格より高いか、お解りになりますか?
それは、間伐搬出の国・県の補助金があるからです。

切り捨て間伐だとCO2が放出されるから、国が搬出間伐にしないと、間伐補助金を出さない方針を決めたからです。

また、賃挽き工場より無人化に近い工場の方がコストかからないのも理由です。
補助金で、無料に近い型で搬出され、補助金で作った無人化工場で製品化されるから安価になる。

一次産業に携わる方々は年収200~300万円と安価ですが、経費は最低限かかります。
そして、補助金づけでそれが無くなったらどうなるんだろ?

世界一安価になった日本の杉ですが、補助金では農業と同様に自活出来ません。

林業、製材、大工、職人、全て技術者であり、高齢化している今、補助金が無くなり、技術者が居なくなったら、国破れ、山河無し!の時代が目の前です。

そうなる前に、価値観を金額ではなく、未来の子供たちに残すという価値観に変えれるかどうかに、かかっていると思います。
《柴原薫》ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

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2014年あぶらむ自然学校ご案内
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今年も夏休みが近づいてきました。あぶらむに連なる子ども達、皆元気でしょう
か。2014年あぶらむ自然学校の案内です。この夏休みも、この自然の中で
おもいっきり遊びましょう。

「来年も来るから○○また絶対にやってネ!」石釜ピザ作り、ガッタンゴー、
清流双六川遊び、滝とび込み、乗鞍登山、夜のかくれんぼ、どれもこれも絶対に
はずせないものとなってしまいました。だって参加するどの子も楽しみにして
いるのですから...。ということは今年の夏も昨年の内容と変わりばえがない
ということになるのです。それじゃつまらない、じゃーどうしようか、私たち
の悩みは実はここにあるのです。

今年は参加者全員で相談して明日のプログラムを決めましょうか...。
準備が大変ですけれどそれも一案と思います。でも準備の都合上一つだけ
決まっていることがあります。それは記念品づくり、今年は蜜バチの巣から
とれる蜜ローでのローソクづくりです。蜜ローのローソクで皆で楽しい一夜を
すごしたいと思っています。

今年の夏もみんなと会えることを楽しみにしています。あぶらむスタッフ一同
待っています。

 <期  間>  2014年8月4日(月)~9日(土)
 <募集人数>  20名
 <プログラム内容>
       ・テント、山に浮かぶヨット泊
       ・滝とび込み、清流双六川 川遊び
       ・田畑の農作業、野外料理づくり
       ・レールマウンテンバイク ガッタンゴー
       ・記念品づくり
       ・ナイトハイキング  その他
 <参加費>   全参加  45,500円(5泊6日/保険料込み)
         部分参加  9,800円(1日分)

*東京、名古屋、大阪方面からの一人旅に挑戦しましょう。参加者連絡調整
しながら同一バスになるようにします。一人参加でもお友達がいるから
大丈夫です。詳しくはあぶらむにTEL下さい。スタッフが丁寧に対応致します。

お問い合わせ、お申し込みは下記の方法にてお願い致します。
 ・電話  0577-72-4219   ・FAX  0577-72-4494
 ・メール abram@hidatakayama.ne.jp
 ・葉書  〒509-4121 岐阜県高山市国府町宇津江3225-1

例年同様、お手伝いいただける方も募集中です。

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