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2013/12/18

ミカンやタオルからバイオマスを、風力と太陽光も拡大中

ミカンやタオルからバイオマスを、風力と太陽光も拡大中

四国の中で再生可能エネルギーの導入量が最も多いのは愛媛県である。中でもユニークなのはバイオマスの分野で、特産品のミカンやタオルから燃料・熱・電力を作り出す。長い海岸線を生かして風力や太陽光発電の取り組みも広がるなか、原子力発電の位置づけが微妙な状況だ。

[石田雅也,スマートジャパン]
愛媛県の再生可能エネルギーの導入量を見ると、小水力発電からバイオマスの熱利用までバランスよく普及していることがわかる(図1)。瀬戸内海に面して長い海岸線が広がり、南側には四国山地がそびえる。県内の地域によって気候に差があり、それぞれの特性に合わせて再生可能エネルギーを活用する。

まず注目すべきはバイオマスである。愛媛県はミカンの生産量が和歌山県に次いで全国第2位で、あの有名な「ポンジュース」が県の中部にある工場で作られている。この工場で2010年から、ミカンを搾った後の残留成分を使ってバイオ燃料を製造する実証プラントが稼働した(図2)。

 ジュースの残留成分から脱汁液を取り出すと、1日あたり100立方メートルの容量になる。これを発酵させて蒸留することで、5キロリットルにのぼる大量のエタノールを製造することができる。このバイオ燃料は工場のボイラーや自動車・農業用機械などで使われている。リサイクルによるCO2排出量の削減効果は1日あたりで6.4トンと大きい。

ranking_ehime.jpg図1 愛媛県の再生可能エネルギー供給量(2010年3月時点)。出典:千葉大学倉阪研究室と環境エネルギー政策研究所による「永続地帯2011年版報告書」

 

ehime_bio.jpg図2 ミカン搾汁の残留成分を活用したバイオエタノール製造プラント(えひめ飲料の松山工場)。出典:資源エネルギー庁

 このほかにも生産量が日本一の「今治タオル」で知られる綿繊維を使って、同じようにバイオエネルギーを製造する設備がある。リサイクル技術を専門にする日本環境設計が今治市の工場で取り組んでいるもので、タオルなどの生産工程で排出される繊維のクズからバイオ燃料を作り出す(図3)。繊維を活用したバイオマスの先進的な事例である。

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