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2013/11/01

天 狗 の 山 の 夜 空 を 焦 が す      鞍 馬 の 火 祭 り 

川田 きし江様より

<東海歴史散策 107>  2013年 11月 1日号

天 狗 の 山 の 夜 空 を 焦 が す 

    鞍 馬 の 火 祭 り  
                 (京 都・鞍 馬)

 10月22日午後6時ごろ「サイレヤ、サイリョウ」(祭礼
や祭礼の意)「神事にまいらっしゃれ」という神事触れを合図
に、鞍馬の里の家々に篝火が焚かれる。ここは京都洛北。午後
9時頃には大きさ4m重さ100kgほどの松明が数百、由
岐神
社に集結し、火の粉を散らして燃え上がる松明。石段奥の注連
縄が切られて二基の御輿が下がる。御輿の後ろに鎧武者が乗り、
町の女が綱を引く。山門の石段で二人の青年が御輿の先の担い
棒の前で逆さ大の字になって下る勇壮なものである。

 940(天慶3)年、平安京の内裏に祀られている由岐明神
を都の北方の守護として世情不安を鎮めるために鞍馬に遷都さ
れた。鴨川にはえていた葦をかがり火として点灯。遷宮の行列
は1kmにも及んだ。鞍馬の住民がその出来事と由岐神社の霊験
を伝えるために始まったといわれ、1000年以上前から受け
継がれた世を鎮める火祭行事である。

「鞍馬天狗」の話は有名である。羽団扇を持って空を飛ぶとも
いわれ、漆黒の中で魑魅魍魎のたぐいと思われている。父を討
たれた牛若丸が母の常磐と逃げ延び、八歳のとき鞍馬山の寺に
預けられ,山に棲む大天狗をはじめ高雄、愛宕の天狗に武芸を
教わった。武蔵坊弁慶を打ち負かし,一番忠実な家来としてい
たことはよく知られている。

 上賀茂から丹波へ通じる鞍馬街道は鞍馬川沿いに開けた集落
で、たどり着くことは大変であった。

 天狗は古くから山岳信仰とかかわりがあり修験者が守護神と
していた。中世以降,山伏の堕落もあり、天狗を妖怪や魔物と
みなす風習が生まれた。鞍馬山の大天狗は僧正坊と呼ばれ、日
本各地の天狗たちの総元締めで、木の根道が続く奥の院の大杉
権現、不動堂、魔王殿のある僧正が谷は、天狗の総本山として
語り継がれている。

 火祭りが終ると,鞍馬周辺は秋が深まり、色とりどりの紅葉
を見る季節になっていく。
写真: 川田 きし江様より

<東海歴史散策 107>  2013年 11月 1日号

天 狗 の 山 の 夜 空 を 焦 が す 

    鞍 馬 の 火 祭 り  
                 (京 都・鞍 馬)

 10月22日午後6時ごろ「サイレヤ、サイリョウ」(祭礼
や祭礼の意)「神事にまいらっしゃれ」という神事触れを合図
に、鞍馬の里の家々に篝火が焚かれる。ここは京都洛北。午後
9時頃には大きさ4m重さ100kgほどの松明が数百、由 
岐神
社に集結し、火の粉を散らして燃え上がる松明。石段奥の注連
縄が切られて二基の御輿が下がる。御輿の後ろに鎧武者が乗り、
町の女が綱を引く。山門の石段で二人の青年が御輿の先の担い
棒の前で逆さ大の字になって下る勇壮なものである。

 940(天慶3)年、平安京の内裏に祀られている由岐明神
を都の北方の守護として世情不安を鎮めるために鞍馬に遷都さ
れた。鴨川にはえていた葦をかがり火として点灯。遷宮の行列
は1kmにも及んだ。鞍馬の住民がその出来事と由岐神社の霊験
を伝えるために始まったといわれ、1000年以上前から受け
継がれた世を鎮める火祭行事である。

「鞍馬天狗」の話は有名である。羽団扇を持って空を飛ぶとも
いわれ、漆黒の中で魑魅魍魎のたぐいと思われている。父を討
たれた牛若丸が母の常磐と逃げ延び、八歳のとき鞍馬山の寺に
預けられ,山に棲む大天狗をはじめ高雄、愛宕の天狗に武芸を
教わった。武蔵坊弁慶を打ち負かし,一番忠実な家来としてい
たことはよく知られている。

 上賀茂から丹波へ通じる鞍馬街道は鞍馬川沿いに開けた集落
で、たどり着くことは大変であった。

 天狗は古くから山岳信仰とかかわりがあり修験者が守護神と
していた。中世以降,山伏の堕落もあり、天狗を妖怪や魔物と
みなす風習が生まれた。鞍馬山の大天狗は僧正坊と呼ばれ、日
本各地の天狗たちの総元締めで、木の根道が続く奥の院の大杉
権現、不動堂、魔王殿のある僧正が谷は、天狗の総本山として
語り継がれている。

 火祭りが終ると,鞍馬周辺は秋が深まり、色とりどりの紅葉
を見る季節になっていく。

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