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2013/06/13

<地球スケッチ紀行 127> 2013年 6月 15日号

川田 きし江様から

<地球スケッチ紀行 127> 2013年 6月 15日号

 奈良東大寺正倉院に伝わるペルシャの美術工芸品 
                (ペルセポリス・イラン)

 イランは古くから農耕、牧畜が行なわれてきた。乾燥地が大
半を占め、メソポタミアのような大農耕地帯にはならなかった
が、家畜と共に移動生活を営む遊牧や移牧が発達した。

 北はカスピ海からテヘラン平野、5000mを越えるエルブ
ルス山脈を越えると北面は森林に覆われていた。強烈な陽射し
で水分が蒸発してしまうために地下水路を構築し、荒野に住む
人々の生命源を保っている。荒野は灰白色。塩分を含む地下水
が地表に滲み出しているためである。

 イラン高原を中心とする地域では、古くから独自の文明が育
まれてきた。メソポタミア文明と交わりながら、アケメネス朝
ペルシャがオリエント地方を平定し、それが史上初の世界帝国
ペルセポリスであった。

 アケメネス朝の領土は、アフリカの一部からインダス地方に
及ぶ広大なものとなった。マケドニア王アレクサンドロスの東
征によりペルシャは滅亡したが、オリエント文明の伝統は東西
の文明を融合させ、新しい文明が生まれた。ペルシャはその中
心に位置しシルクロードを経て唐時代の中国へ伝えられた。奈
良の東大寺の正倉院には千年以上の時を越えて校倉の中に丁重
に保管されている。

 ペルセポリスはラフマト山(慈悲の山)の麓に築かれ、この
山から切り出された石材が使われ、壮大な宮殿や広間が建てら
れた。紀元前512年、アケメネス朝ペルシャのダレイオス1
世が建築に着手、その子クセルクセス1世によって完成された
総面積125000・の都。重要な儀式はここで行られ、参加
者は「万国の門」を通り、「謁見の間」で特産品を献上。「百
柱の間」に通されて大宴会に加わったことが遺跡から感じ取る
ことができる。

 最古の印章は、紀元前6000年ごろ西アジアで生まれた。
最初の印章は、スタンプ式ではなく乾く前の粘土に捺して大切
な品物を封した。湿っているうちに捺した印章の痕は、乾いた
あと中身の保証と壊さなければ中の品物を取り出すことができ
なかった。その後イランで独自に作られた円筒印章も考案され
、現在に至までずっと使われ続けている。
写真: 川田 きし江様から

<地球スケッチ紀行 127> 2013年 6月 15日号

 奈良東大寺正倉院に伝わるペルシャの美術工芸品 
                (ペルセポリス・イラン)

 イランは古くから農耕、牧畜が行なわれてきた。乾燥地が大
半を占め、メソポタミアのような大農耕地帯にはならなかった
が、家畜と共に移動生活を営む遊牧や移牧が発達した。

 北はカスピ海からテヘラン平野、5000mを越えるエルブ
ルス山脈を越えると北面は森林に覆われていた。強烈な陽射し
で水分が蒸発してしまうために地下水路を構築し、荒野に住む
人々の生命源を保っている。荒野は灰白色。塩分を含む地下水
が地表に滲み出しているためである。

 イラン高原を中心とする地域では、古くから独自の文明が育
まれてきた。メソポタミア文明と交わりながら、アケメネス朝
ペルシャがオリエント地方を平定し、それが史上初の世界帝国
ペルセポリスであった。

 アケメネス朝の領土は、アフリカの一部からインダス地方に
及ぶ広大なものとなった。マケドニア王アレクサンドロスの東
征によりペルシャは滅亡したが、オリエント文明の伝統は東西
の文明を融合させ、新しい文明が生まれた。ペルシャはその中
心に位置しシルクロードを経て唐時代の中国へ伝えられた。奈
良の東大寺の正倉院には千年以上の時を越えて校倉の中に丁重
に保管されている。

 ペルセポリスはラフマト山(慈悲の山)の麓に築かれ、この
山から切り出された石材が使われ、壮大な宮殿や広間が建てら
れた。紀元前512年、アケメネス朝ペルシャのダレイオス1
世が建築に着手、その子クセルクセス1世によって完成された
総面積125000・の都。重要な儀式はここで行られ、参加
者は「万国の門」を通り、「謁見の間」で特産品を献上。「百
柱の間」に通されて大宴会に加わったことが遺跡から感じ取る
ことができる。

 最古の印章は、紀元前6000年ごろ西アジアで生まれた。
最初の印章は、スタンプ式ではなく乾く前の粘土に捺して大切
な品物を封した。湿っているうちに捺した印章の痕は、乾いた
あと中身の保証と壊さなければ中の品物を取り出すことができ
なかった。その後イランで独自に作られた円筒印章も考案され
、現在に至までずっと使われ続けている。

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