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2012/12/23

< 東海歴史散策 96> 2013年 1月 1日号

川田 きし江様から

< 東海歴史散策 96> 2013年 1月 1日号
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

江 戸 時 代 よ り 引 き 継 が れ る 

              古 式 捕 鯨 の 祭 り
                 ( 三重県 梶賀 )

 捕鯨が盛んであった江戸時代より今日に受け継がれてきた古
式捕鯨を再現する祭りである。

 熊野灘の捕鯨は、紀州藩の奨励もあり、17世紀に最盛期を
迎え、尾鷲の九木浦に紀州藩の鯨方役所があったが、その後衰
退の一途をたどった。

 捕鯨国日本に伝承される鯨突き神事は、伊勢湾から熊野灘一
帯に広く行なわれている。

 一月十三日の太地町「お弓祭」、八月十四、十五日四日市市
「鯨船神事」、九月十五日新宮市「鯨踊り」、十月十四日太地
町「飛鳥神社大祭」などがある。

 一月十五日(前後の祝日)、梶賀では、鯨供養と大漁祈願の
ための大般若経が地蔵寺で行なわれた後、白塗に化粧した男衆
が、鮮やかな長襦袢を着て.大漁旗をなびかせたハラソ船に乗
り込み「ハンヤ、ハンヤ」のかけ声と共に梶賀の港を漕ぎ出し
「ハラソ、ハラソ」とかけ声が変わると、古式の速い漕法とな
り、やがて舳先に乗った突き役(ハダシ=羽差)が古式そのま
まに銛を海に投げ入れるのだ。若者たちは、待望した天からの
恵みを心から感謝し、その気持ちを所作に託している。

 熊野へ捕鯨の業を伝えたのは秦の除福であると言われている。
新宮の阿須賀の森の西、宇楠薮に「秦之除福の墓」がある。紀
伊続風土記などによると、突き鯨を始めたのは慶長11年、又
別の古記録によると元禄4年、宝暦4年、元文5年と、熊野九
十九浦一帯で捕鯨が行なわれていた。

 太平洋に面した漁村の太地からさらに土佐室戸、九州の大村
へと伝わっていった。

 ハラソ祭りの起源は文献もなく、口碑も伝わっていないが、
小梶賀には鯨石と呼ぶ石がある。鯨船は赤黄青緑紫と五彩の色
と桜菊牡丹の花模様や鳳凰を描いたきれいな船であったので、
捕鯨がすたれた後、そのままハラソ祭りに使ったものと考えら
れる。

 諸事情で捕鯨漁は行なわれなくなったが、今日までこうした
祭りが受け継がれてきている。
< 東海歴史散策 96> 2013年 1月 1日号

川田 きし江様から

    < 東海歴史散策 96> 2013年 1月 1日号
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江 戸 時 代 よ り 引 き 継 が れ る 

              古 式 捕 鯨 の 祭 り
                 ( 三重県 梶賀 )

 捕鯨が盛んであった江戸時代より今日に受け継がれてきた古
式捕鯨を再現する祭りである。

 熊野灘の捕鯨は、紀州藩の奨励もあり、17世紀に最盛期を
迎え、尾鷲の九木浦に紀州藩の鯨方役所があったが、その後衰
退の一途をたどった。

 捕鯨国日本に伝承される鯨突き神事は、伊勢湾から熊野灘一
帯に広く行なわれている。

 一月十三日の太地町「お弓祭」、八月十四、十五日四日市市
「鯨船神事」、九月十五日新宮市「鯨踊り」、十月十四日太地
町「飛鳥神社大祭」などがある。

 一月十五日(前後の祝日)、梶賀では、鯨供養と大漁祈願の
ための大般若経が地蔵寺で行なわれた後、白塗に化粧した男衆
が、鮮やかな長襦袢を着て.大漁旗をなびかせたハラソ船に乗
り込み「ハンヤ、ハンヤ」のかけ声と共に梶賀の港を漕ぎ出し
「ハラソ、ハラソ」とかけ声が変わると、古式の速い漕法とな
り、やがて舳先に乗った突き役(ハダシ=羽差)が古式そのま
まに銛を海に投げ入れるのだ。若者たちは、待望した天からの
恵みを心から感謝し、その気持ちを所作に託している。

 熊野へ捕鯨の業を伝えたのは秦の除福であると言われている。
新宮の阿須賀の森の西、宇楠薮に「秦之除福の墓」がある。紀
伊続風土記などによると、突き鯨を始めたのは慶長11年、又
別の古記録によると元禄4年、宝暦4年、元文5年と、熊野九
十九浦一帯で捕鯨が行なわれていた。

 太平洋に面した漁村の太地からさらに土佐室戸、九州の大村
へと伝わっていった。

 ハラソ祭りの起源は文献もなく、口碑も伝わっていないが、
小梶賀には鯨石と呼ぶ石がある。鯨船は赤黄青緑紫と五彩の色
と桜菊牡丹の花模様や鳳凰を描いたきれいな船であったので、
捕鯨がすたれた後、そのままハラソ祭りに使ったものと考えら
れる。

 諸事情で捕鯨漁は行なわれなくなったが、今日までこうした
祭りが受け継がれてきている。





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