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2012/04/01

「とびだす100通りのありがとう」

岡山に住む友人  笹原 真二さんから素晴らしいメールをいただきました。
それはミュージカル 「とびだす100通りのありがとう」 企画制作lalalaOffice(元ふるさときゃらばんの寺本建雄、祖父江真奈さんご夫妻の事務所)
についてです。
ちょっと長いですがお暇なときに読んでください。
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     とびだす100通りのありがとう
  3月18日日曜日、東京銀座で、宮城県で被災した人達(3歳から83歳114人)によるミュージカル「とびだす100通りのありがとう」企画制作lalalaOffice(元ふるさときゃらばんの寺本建雄、祖父江真奈さんご夫妻の事務所)が上演された。涙あり笑いあり、そして今もって、やさしい余韻が残っている・・
「3月11日、私たちはこの世の終わりかと思えるような惨状を体験しました。家族、友人、住む家までも、すべて無くしました。心も体も傷つきました・・・」
「中学の卒業式のあとで、お母さんたちは謝恩会でおいしいものを、私は一人カップ麺を食べていました。卒業式でもらった花束もぐしゃぐしゃになり、逃げようと思って、近くの婆っぱの家に、婆っぱは壊れた爺っちゃんの仏壇を直していました。私が「逃げよ!」婆っぱは「逃げね!」そこへお母さんが帰ってきて婆っぱと「逃げよ!」「逃げね!」の大喧嘩。婆っぱが、折れて靴下履いていると水が・・・やっとの思いで2階へ上がりました。その夜は真っ暗で星がいっぱいでした」
「卒業式の後、僕は家でチャットしてました。そしたら大きく揺れて急いで近くの高台に逃げました。火のついた家が流れてきて、僕の家にぶつかって、僕の家も燃えました」
「日本中から、世界の各地から送られてきた支援物資を貰うとき、日本中の、いや世界中の顔も見たことのない知らない人たちからの贈り物に、感謝の気持ちでいっぱいでした。ありがとうございました」
「ボランティアの人たちが、家の中のヘドロを運び出したり、がれきを片付けてくれたり、時には歌も歌ってくださいました。歌を聞いた時、少しだけ元気が出ました。ありがとうございました」
「いち早く義援金が届いたのは、台湾からの義援金でした。これです。(義援金の封筒)7万円入っていました。でももったいなくって使えません。今も仏壇にお供えしています。ありがとうございました」
「わたし83歳になります。まさかこの年でミュージカルに出るなんて、しかも東京、銀座ですもの・・・夢のようです」
「私の高校では亡くなった人もいると聞いていました。4月になって学校へ行ってみると、私のクラスはみんな無事で嬉しくなって誰彼となく全員とハグしました。男子ともハグしました。今考えてみると変ですね。男子となんか・・・」
「私は石巻高校にいました。夜になって、男子が教室の机を集めて女の子のためにベッドを作ってくれました。「お前たちはここで寝ろ!」と言って、男の子たちは寒い廊下で寝ていました。この日だけはジェントルマンに見えました」
「わたしは野蒜小学校にいました。体育館は水が入ってきて洗濯機のようにグルグル回りました。私も回りました。私は上に居た人に助けられました・・・」
「女の子たちは怖くてシクシク泣いていました。私はずっと我慢していました。みんながあんまり泣くものだから、男の子が元気付けようと思って「心配すんな、死ぬときはみんな一緒だ!」と言いました。そしたら、みんな「あーん」と声をあげて泣きました。わたしも「あーん」と言って泣きました」
「外国の新聞やニュースでは、日本人は礼儀正しくて立派だ。なんて報道されたと言いますが、そんな避難所ばかりではありませんでした。私がいた避難所では食べ物が少なかったから「まず子供たちから」と言うと「こんなときに大人も子供もねえ!」と声を荒げる人もいて悲しくなりました。そんなわけで私、最初8㎏痩せましたが、避難所を出るときは15㎏増えていました」
「7日目にやっと主人と連絡が取れました。再会のときは洋画のように、ぎゅっと抱き合う再会シーンをイメージしていました。でもこの人ったら、避難所にいる私を見つけて「ずいぶん、元気でねえか!」って、まだ再会シーン、やり直していないのでここでやります」
「1日の食事がかっぱえびせん2本」「おにぎりはピンポン玉の大きさ」「1枚の食パンを6分の1」「100人でバナナ3本」「お風呂は1ヶ月後」「ガソリン20リットル買うのに8時間並びました」

 

 

 

「1000円のお菓子を買うのに近くのスパーで12時間並びました」etc
「自分の命を顧みず、水門を下ろしに行った消防団員が、大勢亡くなりました」
「学者がここなら安全と言って作られた避難所で、たくさんの人が亡くなりました。それを「想定外」という一言で片づけられたことが悔しいです」
「がんばろうでは、がんばれないんです。夢って重いんです・・・
「防潮堤なんか作るから、みんな低いところへ、家建てたんだあ・・・防潮堤なんか無けりゃ、あんなことにゃ、なんなかったんだあ。それが悔しい・・・」
「ドロドロの親父をペットボトル10本の水で洗いました。でもきれいになりませんでした。死に水がペットボトルの水だなんて情けなかった。父ちゃん、母ちゃん、助けられなくてゴメン!」
「その時、川の水が引いたんです。これはやばいと思って近くの民家に逃げ込みました。その家の人はもう避難したあとみたいで、それから何人か逃げ込んで来ました。翌朝、男の人が水の中に飛び込んで流れてきた材木を集め、切れた電線で筏を作って冷たい水の中、何度も何度もわたしたちを岸まで運んでくださいました。私、その人の名前も知りません」
「長男は、「俺、助けに行く」と言って、妻が止めるのも聞かずに飛び出して行ってしまいました。二階から見ていたら、うちの生け垣に人がつかまっていたので飛び降りて助けに行きました。妻は無神論者なのにその時ばかりは「神様、水を止めて!」と大声で手を合わせていました。すると本当に水が止まったんです・・・長男はあれから4人助けました。           (以上、舞台の台詞から)

 

   少し無理して歩きだすさ      詞 曲 寺本建雄
ぼくが歌えば きみも歌うさ まわりもつられる 
地球だって歌いだすさ
ぼくたち わたしたち 歌ってみるさ 少し無理して歌ってみる
この町で この土地で わきあがる心を歌うのさ
楽しいこと悲しいこと くやしいことを歌うのさ
ぼくが笑えば きみも笑うさ まわりもつられる 
地球だって笑いだすさ
ぼくたち わたしたち 笑ってみるさ 少し無理して笑ってみる
この町で この土地で わきあがる心を笑うのさ
笑い顔 しかめっ面 泣きっ面を笑うのさ
ぼくが歩けば きみも歩くさ まわりもつられる 
地球だって歩きだすさ
ぼくたち わたしたち 歩いてみるさ 少し無理して歩いてみる
この町で この土地で わきあがる心を歩くのさ
すべてこわれたガタガタの道 夢の一歩を歩くのさ
まげねえぞう(負けねえぞ)      詞 曲 寺本建雄
 まげねえぞう まげねえぞう まげねえぞう
 けっして断じてどうにもならねんだ
 もう少しでまげそう でもぜったいまげね     
絶対巻けない
 まげねえぞう まげねえぞう まげねえぞう    
ハンカチサイズの
 こどもも大人もじいちゃんばあちゃんも      
バンダナを使っての
 もう少しでまげそう でもぜったいまげね     
歌とダンス
 まげねえぞう まげねえぞう まげねえぞう
 泣いてもさわいでも思い通りになんね
 もう少しでまげそう でもぜったいまげね    
                                                                         以上ミュージカル№から

 

脚本、演出、音楽を担当した寺本さんは言う。「役者は役作りから始めるけど、みんな自分で体験しているから、それをする必要が無い・・・」昨年の11月から、合計27回宮城県石巻市まで出前稽古に出かけた寺本さんと真奈さん、スタッフ、そして何よりも出演した人たちの魂の一作。緊張している人も、思いっきり楽しんでいる女子高生も、老若男女みんなが一所懸命!観るものを圧倒するエネルギーがあった。「とびだす100通りのありがとう」・・・
やっぱり人間って素晴らしい!   2012年3月28日    笹原 真二
追伸 サンキュー メルシー ダンケ グラッツェ ベネファキス スパシーバ グラシアス オブリガード 謝謝 カムサハムニダ カムオン コップンカ テリマカシー バヤルララ アサンテ ドタラーバ ジェクイ マンゲタック キートス アイタ ブラコダリァ ムルツメスク ダンクウエル シュクラン でもわたしたち日本人心をこめて伝えたい 心こもる言葉は ありがとう ありがとう   ミュージカルNoから

 

 

このミュージカルの追加公演はありませんがDVDは作られます。200枚?か500
枚か忘れましたが、5000円と少し高いんだけどと真奈さんがおっしゃっていました
が、このミュージカルは高いとか安いとかの問題ではありません、是非、買って見て
ください!「らららオフィス」から買うことができると思います。

 

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