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2010/12/29

百寿会 健康に良い話  桑名市民病院元副院長  中山 尚夫氏

今年の11月13日に名古屋駅前で 百寿会 の定例会がありました。
たくさんの講師のお話や西川流家元 西川 右近さんの「NOSS」の実演やDVDと本もいただけて大変に内容のあるものでした。
そこでご講演をされた桑名市民病院元副院長  中山 尚夫氏のお話は大変に内容のあるものでした。
その時に配布された書類を今頃読みました。
それは玄米食を中心としたもろもろの健康法が詳しく書かれていました。
大変に参考になると思いましたので文章にしてみました。
大変に長いもので字の間違いがあるかもしれませんが、ご参考になれば幸いです。
共感出来るものでした。中山先生は腸の働きが特に重要だということをおっしゃっています。中山先生は産婦人科の先生ですが逆子さんかも極力自然にもとにもどしてお産をさせたとおっしゃってました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーここから引用

玄米食を中心とした「調食」、そして「調心」「調勢」「調息」は健康長寿の秘訣。

1・『東洋の医学はこれからの医学、世治しの医学=New Science、【調心】【調息】【調勢】
  【調食】が大切です』
  〈心身医学のパイオニア・故池見酉次郎九州大名誉教授提唱〉

【調心】心を穏やかに、畏敬と感謝を伴う脳波のα一波優勢にする心の持ち方で:

【調息】‘‘丹田’’中心の腹式呼吸法(長呼息丹田呼吸)を読経、歌唱、ヨガ、武道等で:

【調勢】上丹田・中丹田・下丹田が垂直に並ぶ正しい姿勢、首筋が自然に伸ばされ、両手の掌
    が後方を向き(手背が前方を向き)、膝にゆとりを持たせた立ち方、歩き方で:

【調食】玄米を中心にした伝統的和食=魚介を加えた厳格な穀物・海藻・菜食主義=ペスコ・
    ヴィーガニズム(ペスコ・ぺジタリアニズム)で:

(以上に加えたい項目として;

〔調歯〕“8030運動”(80歳までに30本の歯を)“噛ミング30’(1口30回以上噛む)咀嚼はインスリン分泌を抑え膵臓に優しい食べ方。内臓をいたわる食べ方。

「よく噛む10力条」;

  ①1回30回ずつ噛んで食べる。

  ②飲み込もうと思ったら、あと10回噛む。

  ③食べ物の形がなくなるまで噛む。

  ④唾液を混ぜておいしさを味わってから飲み込む。

  ⑤水分と一緒に流し込まない。

  ⑥1回の量を少なくする。

  ⑦ロに入れたものを飲み込んでから次のものを入れる。

  ⑧歯ごたえのある食材を選ぶ。

  ⑨一口食べたらはしを置く。

  ⑩会話を楽しみながら食べる。
                  (日本歯科衛生学会会長・武井典子)

 〔調眠〕睡眠不足は大きなストレスに。深い眠りはノンレム期の睡眠で、23:00~}03:00時に。浅い眠りはレム期睡眠。人の睡眠リズムは25時間時計で動く。早め早めの就寝努力を。

 〔調性〕年齢相応の“性”を死ぬまで大切に。脳の活性化、ボケ防止に役立つ。ただし房中過多に注意。“性”は常にもろ刃の剣。雑交は恐ろしい。性感染症(STI)は、死もガンも家庭崩壊ももたらすことがあると知れ

2・『健康と地球の存続のためには菜食主義への進化にまさるものはない』
                           アインシュタイン

3・『長寿とは粗食正直 昌嘉痘痕畠毒尉轟(オナラ)遊ばさるべし』
    (人の腸内ガス=約200mL)  (徳川家康に対して・慈眼大師 天海〉(108歳寿)

4・『人の命は我にあり、天にあらずと老子いヘリ。人の命は、もとより天にうけて生まれ付たれども、養生よくすれば長し、養生せざれば短し。 然れば長命ならむも、短命ならむも、我心のままなり』               『養生訓』 〈貝原益軒

5・「戦後五十年余り、日本古来の長所まで一緒に破壊した結果がいまの混乱。五十年の病気を治すには百年かかる。 心配です』
  (二度目の千日回峰を満行(1987)の大阿閣梨)〈酒井雄哉

・『柳生家の家訓』 
             『小才は縁に出会ひて これに気付かず
               中才は縁lこ気付きて これを生かさず
                 大才は袖触れ合う縁も これを生かす』

7・『敬は是小心翼々 しこうして人を傲らざるの心』〈貝原益軒〉

8・『人生の大病はただこれ一の傲の字なり』

      中国・明時代)く王陽明

9・『日本は貧しい。しかし、高貴だ。世界でどうしても生き残ってほしい民族をあげるとしたら、  それは日本人だ』  (1921~27年まで駐日大使を務めたドイツ人1943年パリで)

10・『血,血に入ればすなわち濁り、浄物入ればすなわち清し。清濁おのずから分かれ、
   利鈍おのずから別る。 衆生みな濁ればすなわちおのずから濁る。浄物入らざるがゆえにその気耗し、その能そがる』              『行住坐業裟婆相論』

11・『過去の失敗の集積、総和として現れる疾病を治療することを縁とし、未来の健康を建立する。 疾病を機縁として、無病息災の秘訣を教えてくれるのが医道の目的である』
                                   く桜沢如-〉

12・『粗食少食に定めあるものは、たとえ極悪貧窮の相ありといえども、福寿をつかさどり、猶生涯に子孫の家督を遺し、死してその功をあらわす。 粗食といえども大食にしてその定めなきは大凶なり』
  『少食の者に大病なし、又長病なし。 五十歳以下の病人若し死相あるとも、常に少食に定めあれば、死すというべからず。かならず命あり。 それ命は食を本とす。常に少食の定めあれば、病むことなし』               『終身録』 〈水野南北

13・腸について

  小腸の長さは5-6メートル。広さはテニスコート一枚分ほど。大腸は1・5メートルほどの
  臓器。大腸はその中に1.5キロ前後の重さの腸内細菌を抱える。その数、500種類、100兆ある  いはそれ以上で、人間を構成する60兆の全細胞数をはるかに上回る。
  腸内細菌には善玉菌としてビフィズス菌、ラクトバチルス菌などがあり、悪玉菌には、ウエル
  シュ菌、大腸菌、腸球菌、バクテロイデス、ユウバクテリウムなどあり。善玉一悪玉の比は、  2:1が理想といわれ、これだけで約3割、後の残りの7割近くの細菌が周囲の腸内環境次第で  善にも悪にもなびく主体性のない日和見菌(ひよりみきん)。

14・ 腸はもうひとりの自分

  目に見えないお腹の中の腸こそ人間の健康のカギを握る臓器。腸を制する者は健康を制し、健
  康が約束される。人間も含め、すべての生物の原点はイソギンチャクのような腔腸動物だった  。腔腸動物は腸だけで生きている。腔腸動物の腸は独立した自我を持っており、危険を感じと  ったり、おいしい、まずい、の味覚を感じたり、ホルモンを出したりして生きている。人間も  、たとえ脊椎損傷のように下半身がマヒしても、あるいは植物人間になっても‥臆はりっばに  活動して最終的に自分の生命体だけは守ろうとする。まるで独立した生命体のように。
  腸には複雑に張り巡らされた独立の神経系が存在していて、「腸は第2の脳」ともいわれる。  腸には基底顆粒細胞があって、人間の基本的な感情である喜・怒・哀・楽に関係するホルモン  も分泌していると言われる。おいしい、まずいなどの味覚を感ずる舌にあるr味蕾」も基底顆  粒細胞の一つ。この細胞は皮膚にも存在していて、触れられると快・不愉快を感じとるのは、  腸の基底細胞の働きと同じ。免疫系を備えるようになった鳥以上の高等動物にとって、免疫シ  ステムは健康を維持するカギを握っている。その大半を担っているのが腸。小腸にはリンパ濾  胞・バイエル板などの免疫細胞が終結している器官を沢山持っている。とくにバイエル板は小  腸に120個ほどあり、さまざまの免疫細胞がそこに集まっていて、侵入してきた病原菌やウ  イルスなどの情報をキャッチし、それらを撃退するためのグロブリンAなどの抗体を作って腸  や粘膜に送り出す。
  そのような免疫系の半分以上が腸に集中しているので「腸は人間の最大の免疫器官」といわれ  る。外部からのウイルス、細菌、毒物などの不適切な侵入物に対して、貪食細胞、リンパ球ら  とともに精巧を極めた免疫システムを作動させて、私達を必死になって守ってくれている。肉  や牛乳などの人間に近い動物のタンパクを食べても、人間が牛や豚、鶏と同じ体にならないの  も、この免疫システムのお陰。そのような食物をよく摂れば、免疫システムに負担をかけるこ  とになり、体はそれらタンパク質を抗原として捉え、抗体をつくる。その抗原抗体反応が行き  過ぎて過敏な状態となったのがアレルギー。アレルギーで悩む人達はこれらの食物を摂らなけ  れば治る。日本人は昔からそのような食物をとらない民族で、戦後それらの免疫に負担になる  食物を多量に摂るようになってから、あらゆる疾患が増えてきたことは歴史が証明している。  大腸には人間を構成している全細胞数60兆個よりもはるかに多い100兆以上の腸内細菌が定着  しており、それらが人体と共存しながら人の生命を守り育てていてくれる。腸は独立したもう  ひとりの自分という存在。『同行二人(どうぎょうににん)』の言葉のごとく、日々を健康に  生きるためには、“もうひとりの自分”と共存共栄している。腸を制する者、腸を大切にする  者は、健康を制する。腸を制し、免疫システムを大切にする者は、ガンを制する。安全な良き  妊娠・出産を約束する。身・心・性という健康の3本柱もしつかりと立つことになる。

15・   発酵食品、それは日本が世界に誇る食品

  摂るべき食物の最も理想的なあり方を説いた石塚左玄の「食養論」(食物修養の意として)に  、食物至上論 (すべては食事いかんに左右される)/ 陰陽調和論 (陰性食=果物・生野菜  ・白砂糖に傾かず、陽性食=肉・魚・塩にも傾かず、バランスをとってほどほどに)/  穀物  動物論(人は本来肉食でなく、玄米などの穀食動物)/一物全体論(精製せずに丸ごとの食べ  方が原則)身土不二論(その土地、その季節、旬の食物がその土地の人の食物)の五つがある  。その流れを汲んで、長年米国を舞台にマクロビオティツク食事法をもって、世界の栄養学を  リードしている久司道夫氏が2003年に来日、名古屋で公演された。このときの助手の20  歳代の二世の孫の青年を久司道夫氏が紹介されたとき、「…ちなみに、この孫は、お腹にいる  ときから今日まで肉は一切食べていません」と。
  この講演で、日本人の食事について言及された項目として「(先生は)世界中の食事を調べ
  てきたが理にかなっているのが日本が昔から食べている伝統的な食べ物であった。それ  も  昭和35~40年頃の。/ 漬物は、世界で一番発達しているのが日本である。生の野菜を   発酵させる。それにより、繊維とオリゴ糖の助けを借りて、善玉のビフィズス菌などが増殖す  る。だから『日本人のヨーグルトは漬物という。/ 豆腐や納豆  味噌など、日本人は豆を一  番良く活用している。日本人のファイト・エストロジェン=植物エストロゲンはホルモンを補  い、更年期障害が日本人に少ない理由になっている。/ サラダは、何千年もの間、人類は摂  らなかった。生で食べると寄生虫、回虫なども怖かった。北ヨーロッパに肉食が入ってきて、  その陽を陰の野菜で中和するためのもので、その歴史は極めて浅い。 肉食をしなければ、サ  ラダはいらない。/野菜の料理は 日本人のが一番よい。中国は脂っこい。/海藻は海の中の  もの。海藻は日本人が一番多く利用している。人類はもともと海の中で発生した。だから、人  体は  水を体内に持っている。それが血液、 海 の成分とよく似る。海 を浄化するのは海藻  である。だから、人の体  浄化するのも 海藻の働きである。海  、青のりなどは毎日  「卓  上菜=condiment」として摂る。/日本人は縄文期以前から、何千年も前から使って  いる。世界で昔からゴマ塩を摂る民族はアメリカ・インディアンとインカ人である。言語もイ  ンディアン、インカ人の 言語に共通性が多く、同じルーツとなるだろう。/ ナッツも時々  嗜好品として摂ること(例えば生アーモンドなど)/ クダモノは、週に1~3ほどとし、必  ず季節のもの、国産、その土地のものを食べる。
  トロピカル・フルーツ〈バナナ、パイナツプル、キーウイ、マンゴー)などは控える。盆と正  月ぐらいに。食べたければ熱帯のアジアに移住しなさい。/‥・・・・j
  ご飯と、世界に誇る発酵食品である味噌汁、漬物の組み合わせは、鎌倉時代に始まるといわれ
  る。大豆など本来消化しにくい豆類は、発酵させることによって吸収率の極めて高い味噌など  のタンパク食に変わる。野菜、海草、キノコ、イモ、ニボシなど、何でも具として味噌汁は受  け入れてくれる。毎日でも摂れるレシピで、漬物もゴマとともに毎日摂り入れるもの。
  とくに野菜のぬか漬けは、冷える生野菜を冷えないものとし、本来野菜に少ないビタミンBlを
  圧倒的に増やす。2グラム程度のわずかな糠の中に、2億以上の乳酸菌が生きており、野菜の  繊維、野菜のオリゴ糖などとともに腸に取り込まれて活発に増殖する。冷蔵庫のお陰でその塩  分も、昔とは比べようのないくらい極わずかな量に調節することができる。
  「糟糠(そうこう)の妻」という言葉がある。昔から米糠(こめぬか)の匂いが、主婦のトレ  ードマークだったのに、いつの間にか漬物の漬け方さえ知らぬ女性が増えてしまった。どうか  もっと漬物を漬けてください!

16・ 腸を制すればガンを寄せつけない

  腸をきれいにして、血液を浄化することはすべての慢性疾患の予防にとって大切。
 『長命を得んと欲すれば 腸中まさに清し、不老を得んと欲すれば腸中滓(し=便秘・宿便)な
  し』という。また、『血、血に入ればすなわち濁り、浄物入ればすなわち清し』という。
  動物の血の滴るような肉や白い血液である牛乳などを取り込まなければ、自身の血はきれいに  保たれて長生きができるという。大腸の中の悪玉菌は、これらの動物性のタンパク質を好物の  エサとして食べて発酵させ、(アルカリ性の)アンモニアやインドール、スカトール、硫化水  素などの毒性のガスを発生させて、腸内環境を一挙に悪化させ、日和見菌まで悪い方に変える  。これら動物タンパクは小腸の中へ胆汁酸を過剰に分泌させ、大腸で悪玉菌が発がん促進物質  を作る。これら有害物質が腸管から吸収されれば生活習慣病を起こし、脳神経の機能も低下さ  せる。認知症やアルツハイマー病が欧米式食事から来ることもそれを裏付けている。
  最近、(2008年)カリフォルニア大学・サンディエゴ校のバルキ教授らが発表した研究で  、「ヒト以外の哺乳動物で産生されるN-グリコリルノイラミン酸(Neu5Gc)と呼ばれる生体     膜糖質は、グリカンの一種でヒトの体内では産生されない。それは赤身肉を食べることでヒ  トの組織中に取り込まれ、その摂取によって体内に蓄積されたNeu5Gcと、この分子に対する抗  体との免疫反応から慢性炎症が生じ、それによってガンのリスクが高まる。慢性炎症がガンの  発生を促すことは、既に明らかになっている」
  と、赤身肉や乳製品の摂取が腫瘍リスクの上昇に関 する機序を明らかにした。
   ガンに限らず、腸を制する者は長寿を得、ガンを寄せつけず、女性は良き妊娠・出産が約束  される。

17・ 『厳格な穀物菜食主義=∨eganismヴィーガニズム

  日本の伝統的食事とは、栄養学的にどのように解釈すればよいのか。そのヒントはお坊さんた
  ちの食事の中にある。
  先ず主食になるのはお米。徹底した玄米を主にした未精白の全体食としての穀物を主食にする  。しかも穀物が主体(主食〉であって、おかずを多くしないこと。白米食は敢えて言えば米の  死骸。
  VB-1も不足し、副食で補わなければ「脚気」をも引き起こしかねない。白米食の習慣が残っ  ているために副食のオカズをたくさん食べてしまう。オカズには油も多く、砂糖や醤油、塩な  ども味付けのために多く使われ、肉や卵、牛乳なども入っている。当然カロリーは高くなって  くる。ダイエットの為といって、ご飯の量を控え副食を多く摂る食生活ではますます体重は増  えていく。玄米などの未精白の穀類は、食物繊維が多いだけでなく、ビタミン群、ミネラル群  、抵抗性テンプンなどをバランスよく摂取できる。消化や吸収が緩やかで、時間がかかるので  かえってダイエットに役立つ。
  玄米を主にして、野菜や海草、豆、ゴマ、キノコ、イモ類などを偏らずに食べ、調味料は極力
  自然に近いものを使い、しかも満腹のやや手前で量を節制すれば、不必要な脂肪は付かない。  このような食材だけを徹底して使い、一切の動物性タンパク質を排し、魚類すら取り入れない  食形態のことを。『ヴィーガニズム』(Veganism)、それを実践する人のことを『ヴィーガン  』(Vega n)とよぶ。この『ヴィーガニズム』こそ究極のガンを寄せつけない食事、ポケを来
  さない食事と言われるもので、その典型を真言宗、天台宗の僧侶の食事、永平寺の食事に見る  ことができる。かつて京都大学が発表した統計でも,京都で一番長生きなのはお坊さんであっ  た。
  肉を頬張り、酒を飲むお坊さんではそうはいかない。一汁一菜のような粗食で、あの猛烈な「  千日回峰」のような荒行を満行するような比叡山の僧・大阿闍梨(だいあじやり)さん達の栄  養を西洋の栄養学では何と説明するのか。真言宗総本山の高野山で饗される「精進料理jは、  食材が限られたものであっても、美味この上ない。裟婆の人間は、これほど厳重でなくてもせ  めて魚介類だけはこの中に加えてよいとされてきた。普段口にする砂糖や果物による骨への悪  影響を打ち消すために、カルシウムやマグネシウム、コラーゲンの多い骨ごと食べる小魚を取  り入れ、あるいはやや欠乏しがちな或る種のアミノ酸をこれらで補う意味で。魚のことをイタ  リア語で「Pesce]といい、魚を加えた『ヴィーガニズム』のことを『ペスコ・ヴィーガニズム  』=「Pesco-Veganism」という。これこそ本来日本人が長い歴史の中でたどってきた食形態
  であり、世界一の長寿を達成した日本人の誇るべき食生活のあり方でもある。108歳まで長  生きされた双子のキンさん、ギンさんもこのような食生活を当たり前のこととして実践された  。キンさん、ギンさんは肉も牛乳も卵も食べなかった。庭先でとれた卵は、家が貧しくて売る  ためのもので、食べさせてもらえず、それが生涯の習慣になったという。貧しさは健康の本。
  よく似た言葉に『ベジタリアン』があるが、未精白の穀類を主体とするよりは、野菜や果物を
  主体とする響きがあり、おまけに牛乳・乳製品をとり入れる『ラクト・ベジタリアン』も、卵  をとり入れる『オボ・ベジタリアン』、両方をとり入れる『ラクト・オボ・ベジタリアン』も  ある。ラクトは牛乳、オボは卵の意味で、『ヴィ一ガニズム』とは大いに異なる。

18・ ギリシャの修道僧と厳格な伝統的地中海食

  ギリシャ北部・アトス山に住む1500人のギリシャ正教の修道僧たち厳格な養生法は肉なし  、時々の魚、家庭菜園作りの野菜や果物といったシンプルな食事で成り立っている。
  1994年以来、11例のみ前立腺がん(国際的発生数値の1/4,)、肺がんと膀胱がんの発  生率はゼロであり、この修道僧らは世界的に見ても最もガンにならない集団で、ストレスの低  い生き方もそれに寄与している。ガンを寄せつけない一-それはギリシャの修道僧の生き方、  食べ方を学ぶこと。彼らは少量の、質素な食事を、規則的な間隔で摂ることが最も重要と考え  、オリーブオイル(n-9系不飽和脂肪酸)とノン・オリーブオイル(n-6系、3系などの不  飽和脂肪酸)を交互に使い,沢山の植物性タンパク質(豆、穀類など)を摂取する地中海式昔  風の食事法をまもっている。 主な食材は、果物と野菜、パスタ,米、大豆料理食品、パン、  そしてオリーブで牛乳、乳製品が使われることはめったにない。朝食は硬いパンと紅茶、夕食  時になると、典型的には、
  レンズ豆.果物、そしてサラダが供されるが、コウトロモウズイ 修道院のモーゼ神父は、「 我われは決して肉をベない。そして我われは一年を通じて、月・水・金の選3回はオリーブ・  オイルを食卓に使わないといことも決して忘れてはならないのですと言っている。オリーブ・  オイルの日常的利用は、単なる食品への補いに過ぎない。   修道僧たちは、ひたすらギリシ  ャ正教会によって定められた厳格な断食 期間を守っており、一気に数週間にわたって、この  期間中は厳しい「∨oga n」(ヴィーガン=厳格な菜食主義者)の食事が処方されます。(=Ve ga nism=ヴィーガニズム)。アテネ大学の栄養学者、ミカリス・ホールダキスは、「この制限されたカロリー消費量は、寿命を延ばすことが知られている。また  肉は腸管ガンと関連  することが明らかになっているが、野菜は、前立腺ガンを防ぐのに役立っている 」とも言っている。

19・ 伝統的宗派のお坊さんは長生き

  脳神経系によくないのは白砂糖。日常生活において白砂糖は絶対使わず、黒砂糖か粗糖までとする。脳にとって大切なEPAやDHAなどのn-3系不飽和脂肪酸の主たる供給源は魚油であり、動物蛋白を摂るならば魚が一番。ジャコやイワシ、小アジ、ワカサギなど全体を食べれるものでよい。高野山のお坊さんも、比叡山のお坊さんも、永平寺のお坊さんも、魚といえども一口も食べない。それでいて一番長生きでがんが少なく、しかもボケないことから、正しい食事を  していれば、魚すら必要ないのかもしれない。そして何よりも粗食で少食である。そのボケないのには、厳しい脳を鍛える行を怠らないことも寄与している。それが「身・ロ・意」の三密の行。「身」つまり手に印契(いんげい)を結び、勤行し、あるいは歩くことを欠かさない。  祈るとき両手を合わすのも印契の一つ。口で経典あるいは真言や陀羅尼を唱えて長呼息丹田呼吸意を行い。精神を統一して祈り、念ずることを怠らない。健康で長生きのヒントはこれら真言宗一天台宗・禅宗のお坊さんたちの生き方の中に見出すことができる。
  『長寿とは 粗食 正直 日湯 陀羅尼 時折下風(オナラ)遊ばさるペし』
                              (慈眼大師 天海)

20・  現代の欧米式栄養学では人間の健康・長寿は説明できない

  現代の欧米式栄養学は、食物の陰陽、民族の伝統、発がん、ガン増殖、アレルギー誘発、などを考慮しない、カロリー計算・分析学一辺倒の栄養学。 高野山のお坊さん、比叡山のお坊さん、永平寺のお坊さんの食事でなぜ人が生きていけるのかを説明できるようになったとき、その栄養学は初めて信頼のおけるものとなる。それが何十年先になるのか、永久に不可能なのか。

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