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2008/02/15

木と木材の幸せな旅~東濃~ 

ちょっと古くなりましたが1月6日恵那市で行われた 「木と木材の幸せな旅~東濃~」 というちょっと変わった行事の報告です。これを主催されたのは中津川市の清藤 奈津子様です。えらい独身の美人です。私は友人と一緒に参加しました。
清藤 奈津子さん は一人で 山里文化研究所 というのを主催されてます。

まあ山の応援団といったところでしょうか?そして「えな山村塾」では山の生活の伝承とかいろいろなイベントをやっています。また「夕立山森林塾」の事務局を引き受けたり「坂折棚田石積み塾」というのをやって石積みの体験実習もやっています。他にもいろいろと山の暮らしを守る活動をされている方なんですが

この清藤さんが今回企画されたのは森林の現状を知ってほしい。地元の木を使った住宅を見てほしい。炭づくりを見てほしい。 ということで4人の講師とコーディネーターとしての岐阜県立森林文化アカデミー の原島教授を迎えてのすごい行事でした。
JR恵那駅に降り立つと大型バスが止まっておりすでにほぼ満員の状態でした。なんと補助席まで使って満員御礼の状態です。

今回の内容はざっと以下の通りです。
詳しいことはまたおいおいということで概略のみ報告いたします。

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     1・小林邸  見学  恵那市南部
建築会社 KTS株式会社 社長 堀尾 憲一様の案内で

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場所は恵那市南西部の山の中  だだっ広いところに10軒の家を借地で建てる計画だそうで今回見せていただいたのは昨年暮れに出来たという小林邸です。
堀尾社長様の説明
・この家は3寸5分の檜の集成材を2200本使って建てました。柱も壁も同じ木を使っているのでどれが柱か壁かわかりません。床も壁も天井も屋根もすべて檜です。天井だけは
15ミリですが壁と同じ厚さにすることも出来ます。

・床下が80センチくらい柱で浮かしてあります。こうすることで電気配線、水周りがすべて床下で見えるのであとから部屋の増改築が楽々に出来ます。たとえばトイレの位置を変えたい場合でも半日で出来るそうです。また露出しているのでメンテも楽ですね。

・省エネです
訪問した日は大変に寒い日でしたが家の中は小さな石油ストーブ2個ですごく暖かかったです。約50坪の家全体がです。檜の力はすごいですね。

・システムキッチンも洗面所もすべて堀尾社長様が檜で作りました。内装はもちろん檜です。すべてによだれが出るお家です。オーナー夫妻は名古屋市内から引っ越してこられました。リタイアご夫婦です。

2・NPO法人 奥矢作森林塾   奥矢作ダムのほとり
理事長の大島 光利さんから説明を聞きました。奥矢作ダムへ上流から流れてきた流木の始末をするのが仕事です。年間500m3から600m3流れ込んでくる。この流木を資源化するためにここに炭窯を作って炭つくりをしている。この炭を山に戻したり燃料にしたりしている。上流の小川に炭を撒くようにしている。床下の調湿にも使っている。水田のいもち予防にも使っている。国土交通省や中部電力の資金援助をいただいている。炭窯の中に入ると癌も治るらしい。バイオにすることもやったがコストがかかり過ぎてダメだった。炭にするのが一番いいと今は思っているがもっと改良する必要がある。最近名古屋大学の高野先生と生徒さんたちが来ている。

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3・協同組合東濃地域木材流通センター  木Key Point見学
理事長の 金子一弘さん からの説明を大きな倉庫の中で寒さを堪えながら聞きました。倉庫の中にはたくさんの木曾檜がいっぱい並べられています。各地の製材所ごとにまとめられて並んでいました。こんな風景を見るのは初めてですね。東濃檜は昭和30年代になって言い始めたのだ。東濃檜の特徴は天然乾燥して集成引きして出荷したのですべての木がそのまま使えたので大工さんに喜ばれた。節のない柱が特徴だったが家の建て方が変わったので売れなくなった。昔の三分の一の値段になってしまったのです。今はいい商品が安く買えるのでこの木材を使ってもらえるような家つくりをすすめている。そして材木の消費地への直売をやっている。
檜は材木の一割しか使われていない。
強度を均一にするのが非常に難しいので大手住宅会社では檜は使えない。製材工場の規模は国内は外国の10分の1しかない。外国の大きな工場は100万m2なのに日本では3万m2くらいしかないのです。

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4・省エネ住宅 パッシブハウスの見学
先ほどの金子理事長は 金子建築工業(株) の社長でもあります。金子社長は東大卒で大変な研究家です。究極の省エネ住宅を研究されています。まず自宅それから社員にテスト的に住まわせるという住宅を見せていただきました。床下にブロックをたくさん設置してありこれが夜間熱を吸収し昼間に放出するのでとても部屋が暖かです。冬の朝でも室内温度は15度くらいあるそうで驚きました。換気設備や太陽光発電なんかを使って非常に省エネ住宅を実現されていますがまだまだ研究は続くようです。

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5・加子母優良材生産クラブ  会長  安江 銕臣さんの話

安江 銕臣さんはパワーポイントとプロジェクターを使いながら加子母の檜つくりの話をしていただきました。 藤森先生 から聞いたこと。人間も地球上に現れた生物の一種だよ。人間のために地球があるのではないよ。そのスタンスにたって物を考えないといけないのではないかと考えるようになった。
京都大学 安藤教授 からは「敬愛資源」として木を見ていくということを教えられた。安江 銕臣さんは加子母の檜を次世代に引き継ぐべく一生懸命行動を起こされていると強く感じました。実に素晴らしい林業家です。

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このあと全員で今日の反省会をして解散となりその後駅前の料理屋さんで懇親会を開きました。
本当に充実した一日でしたね。

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