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2007/08/18

「川﨑小虎と東山魁夷展」

今日 岐阜の親戚に行った帰りに岐阜県立美術館で 「川﨑小虎と東山魁夷展」を見てきました。

東山魁夷の絵は今までにあちこちでいろいろと見ているので知っているのですが川﨑小虎(しょうこ)という画家は知りませんでした。おおかたのみなさんはご存知らしいのですが

お二人とも90歳のご長命で日本画壇の重鎮でしたね。なぜか画家は長生きする人が多い しかも認知症にもなりにくい  絵を描くことがそうさせるのでしょうか?

川﨑小虎さんは岐阜のお生まれで祖父が 川﨑千虎 というこれまた有名な画家であり教育学者で彼はその影響を強く受けたようです。

川﨑小虎さんも東山魁夷さんも非常にやさしいタッチの絵で共通するところがあると思います。
川﨑小虎さんと東山魁夷さんの関係は東山魁夷さんが川﨑小虎さんの長女 すみさんと結婚したことで義父ということです。
また川﨑小虎さんの息子二人と孫も日展で活躍する画家でまさに日本画一家と言えると思います。

絵はもちろん素晴らしく久しぶりにいいものを見せていただきました。

そしてエピソードがまたよかった

1・東山魁夷さんが縁あって川﨑小虎さんの娘さんと結婚することになり初めて川﨑小虎さん夫妻のところへ挨拶に行きました。
ここで初めて奥さんの顔を見たそうです。

そのとき東山魁夷さんは借金がある上に野山をほっつき歩いてばかりいたのでこんな自分でもいいかと川﨑小虎さんに言いました。
そしたら川﨑小虎さんは
「借金なんて画家には関係あれへんよ
今の生活をこれから10年くらいは続けなさい
そうしないと一人前にはなれないよ」

と言われてたいそう感激したそうです。

2・これは次男の川﨑 春彦さんの話
昭和20年 長男の鈴彦さんと義兄の東山魁夷さんはともに戦争に行っていたそうです。
鈴彦さんが軍隊から帰ってくるという知らせがあり次男の春彦さんが疎開先の山梨の田舎から列車に乗って甲府駅まで出迎えに行ったそうです。
すぐに見つかり一緒に列車に乗って帰ってきました。最初は列車は混んでいて満員だったのですがだんだんと人が降りていって少なくなりました。そうしたらみすぼらしい格好の一等兵がこちらへ来て敬礼をするではありませんか。 よくよくその顔を見たら東山魁夷さんだったのです。
すごい偶然ですよね
しかも家族の間では東山魁夷さんはもう戦死したと思っていたそうです。
そのとき東山魁夷さんの奥さんも富山のお母さんも山梨へ来ていたそうでみんな大喜びでした。
翌日川﨑小虎さんがみんなでホタルを見に行こうと言い出してござを持ってホタルを見に行きました。
ホタルはいなかったけどみんなで喜んで酒をしこたま飲みました。
そのとき川﨑小虎さんが 「いつかは家族で絵の展示会をしたいものだね」と言われたそうです。
春彦さんは61年たってやっとお父さんの願いがかなえられた思いです
とおっしゃってます。

3・川﨑小虎さんは若いとき北欧に行きたかったそうですが行けませんでした
それで婿の東山魁夷さんに北欧の画集を買って差し上げました。こんなところへ行きたかったのだよ
と言って
それから15年ほどして東山魁夷さんは奥さんと一緒に北欧を旅行しました。
そこでたくさんの絵を描いてきました。
これを川﨑小虎さんはとても喜んだそうです。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

夕陽さんもご存知なかったですか
私も全然知りませんでした
でも素晴らしい方ですね
この岳父がいて東山魁夷さんがいるって
感じです。
22歳年が違うそうですがお二人とも
90歳の長生きでした。
川﨑小虎さんのおじいさんは尾張徳川藩の
美術の担当だったようで由緒ある家系だと
思います。

投稿: えーさん | 2007/08/18 23:01

恥ずかしながら、川﨑小虎という画家さんのことは知りませんでした。
そんなに有名な方なのですね!

東山魁夷さんの絵はもう若い頃から大ファンでしたが、
その東山さんと、そんなに深い関係のある方なのですね。
東山魁夷さんと川崎家とのエピソードの数々を、
温かい気持ちになって、読ませていただきました。

投稿: 夕陽 | 2007/08/18 19:31

花水木さん

そうですとも
もうすぐ閉幕ですよ

川﨑小虎さんの絵も素晴らしいですしおじいさんや息子さんお孫さんの絵も一緒に
見られます
また県立美術館に所蔵のものも別途展示されてました。

投稿: えーさん | 2007/08/18 07:34

えーさん、こんばんは。

是非行きたい美術展です。
しっかりご説明を拝読させて頂きましたのですぐにでもでかけなくっちゃ。

ご紹介ありがとうございました。

投稿: 花水木 | 2007/08/18 02:24

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