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2006/11/19

白川 静氏のこと

白川 静氏  立命館大学名誉教授が10月30日に96歳でお亡くなりになったと知合いが知らせてきました。 白川さんと言われてもどんな人か知りませんでした。
何でも福井市のご出身で漢字研究の第一人者だそうです。
漢字の成り立ちを明らかにした「字統」、漢字を日本人がどう読んできたかの「字訓」、独自な漢和辞典「字通」。世評に高い字書三部作は、13年余りかけ、80代半ばに完成した。「命なりけり」の感慨という。そのほかにもたくさんの著書があります。全部で50冊くらいのものを21世紀の人へと残されています。
お亡くなりになったのを悼み講演録をいただきました。

そしてそれを読んで驚いたことがあります。それは中国芸文研究会でのご挨拶だったのですが
・日本の言語 文化はアジアとの関係から成り立っている。
 ヨーロッパのものとは違いがはっきりしている。

・今の日本は事実上占領下にあり、属国であります。日本が独立国だと思っているのは事実の誤認もはなはだしい。春秋の筆法で言えばこれを「附庸」と言う。日本はこのままいけば一つの州となるでしょう。そういう意味で日本はもっと中国と親しくすべきである。

白川氏についてこんなことも

・「逆風に向かって飛べ」。まだ白川さんが社会的な評価を受ける前、建て売りの小さな自宅に伺ったとき、さりげなくもらした

・88歳で文化功労者に選ばれ、94歳で文化勲章を受章した。表彰理由のひとつ「独力で完成した」について、「好きなことを、自らの方法でやってきただけ」「学問は、借り物ではできません。どなたでも独学になるはず」と語った。在野のような立場から、権威に対しても真摯(しんし)に挑んできただけに、「私のような者でも、年金がいただけるとは。ありがたい」とも。

白川 静氏の死を悼むと同時に漢字についてこれからもっともっと深く考えたいと思います。

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